今週のお題「映画の夏」
こんばんは、わたしがきた。
そんなわけでお題に沿って一番最後に映画館で観た映画の話をします。
「シン・ゴジラ」
前置き
ゴジラについての知識は、幼いころに観たゴジラVSメカゴジラ、キングギドラ、デストロイヤー程度のところです。
あるいはハリウッドゴジラ(旧作)と昨年?やっていたエリザベスオルセンちゃんが目の保養になるゴジラは観ていますので、まぁ時の流れとゴジラについての作品イメージはざっくりざっくりはわかるかなという程度。
それから庵野秀明については、新世紀エヴァンゲリオン、旧劇場版、エヴァンゲリヲン新劇場版を観ております。
宇宙戦艦ヤマト2199も本編は全て観ております(庵野秀明OP絵コンテ参加というだけw無駄にヤマトークっていう上映プラストークショーのイベントにもいきましたw)
あと風立ちぬ、みてます。笑
風立ちぬすきなひとです。
満足度の高い、ぎゅっと詰まった映画
さて今回のゴジラなんですけど、彼から「面白すぎてね、庵野の手のひらで転がされてるような感覚でね、すっげー悔しい」という、え、それ観た方がいいの?観ない方がいいの?っていうすげぇ感想をぶっこまれてから観に行ったんですが、(ちなみに彼は元祖ゴジラの大ファンです。)
先に結論を出すとわたしは観るべき映画でした。本当に満足しましたし、感激しましたし、この夏シン・ゴジラがあって良かったなぁってレベルに観て良かったんです。
日本はなんだってんだ、ズルズルと、ふわふわと、何となく歴史を重ねているんじゃないか?そんなここ数年の政治経済行政うんぬんかんぬん。おそらくどうにかしてほしい!という感情はあるけどさぁ誰がどうする?っていうところで先にうまく進まない国なんです。だってみんな優しく温和で人が好きで、おもてなしをして生きていたいから。だからゴジラにいっかいぶっ壊してもらうという大事件に遭遇して、どうなるのか?っていうことですよね。
日本は、2011年に大震災を経験しています。過去にも震災に見舞われた地域は多数、今年も熊本県など九州は大きな被害にあっています。
もっとさかのぼれば、戦争で空襲を知り原爆を知るひともいる、そんな国です。
自然災害に近いかもしれないけど、生まれた原因は人間にある、そんな怪物に街を壊され人間はどうするのか?
そこで生きる現場の人々の団結力、生き伸びるにはどうすればいいのかを、現場のチカラで攻略していくんです。やるときゃやるわよ日本人!そんな意気込みをすごく感じます。
じっさいそういうことあるんです、身近な仕事の局面でも、何とかこのピンチを切り抜けよう、って頭寄せ合って考えて、解決策を選べるチカラはあるよなって思います。
劇中ある人がいう「仕事ですから」っていうセリフ、日本人らしくてうまいなぁなんて思いました。
登場人物たちは仕事をしてるんです、たしかに緊急で、危険であるけど、自分のチカラを発揮して最高の仕事をしてくれます。それが、かっこいい。
熱い戦いだけど、とても冷たく進む最後の攻防。大迫力の何かを見てるような場面ではないけど、本当に手に汗握る気持ちで観ました。
捨てたもんじゃない
日本はスクラップ&ビルドで成長した国なのだということ、それが強さを生み出せるのだということ、決して貧弱で小さな国ではないのだろうなと思わせてくれる感じがしました。
そしてすごいのが、人間ドラマに背景がほぼくっつかないということ。愛する家族とか、そういうのは全く出てきません。本当に真っ直ぐに目の前の問題に対峙しているだけなんです。それがとってもいい。恋愛映画が好きでない私はこれが最高に気持ちが良い。笑
でも、じゅうぶんすぎるドラマが詰め込まれたストーリで、目が離せない。
ほんと、あなたエヴァやってるひと?って思うくらい、はっきりくっきりと展開していく、明朗でまっすぐで、ポジティブ。何よりちゃんと大人が戦ってるだけで、理不尽さゼロ。
全てが終わった時、エピローグで話している内容も、なんだかすっごく人間。
こんな満足しちゃって大丈夫かな私。今の所2016年ベストムービーです。
そんな感じで、お題を消化してみましたとさ。ではまた。