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指と指の間をすり抜ける、まなすけな日々。

時には恐怖に飛び込むことも必要



ちょっと間が空きましたが、見た映画ログを久々に!
まずは「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」からいきましょう。

はじめて予告編を観たときからすごくわくわくしていたのだけど、ちょっと予想してたのとは違う苦みのある映画でした。それもまたヨシだと思う!
トーマスホーンは非常に難しい役でありながら子供らしさを残して少しだけ大人になってる複雑なところをよく演じていたと思います。

ネタバレになるけど、情緒不安定で周りの騒音や人の群で具合を悪くしてしまう体質、診断によっては障害とされる部分だと思うんだけど、それを持っている主人公からした世界っていうのが「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」なんだそうです。

「話せない老人」とのコミュニケーションで、私たちにも気づかせてくれることがいっぱいあった。前述のように「地下鉄に乗れない」や「すかすかの吊り橋は渡れない」ような「できない」ことをとにかく使わないでいるときに、老人は「時には恐怖に飛び込むことも必要」とメモをくれます。

それはもちろんこの子の「できない」は病気や障害ではなくて単に「できないと思っている」だけだとわかった上でのメモなんだけど、なかなかそれを伝えられるもんじゃないよね。世界への向き合い方とかってそういうことから変えられるんじゃないかなって、私はすごく思った。
そもそも私自身がそういうの結構多いから、そしてチャレンジした結果「やらなきゃよかった」ってなることもほぼ無かったから。すごく共感してしまうシーンでした。


全体のテーマとしては、母と父と子供の固い絆っていうのは、そんなにストレートに伝わってくるものじゃないっていうのが言いたかったのかな。どんなときでも助けてくれるスーパーマンが両親かと聞かれても、答えはやっぱりノーなわけで。
もちろん両親も同じ人間だから辛いときは同じように辛いし、悲しみから戻ってくるのに時間がかかるのは当たり前だし、だけどそんな中がむしゃらに克服するのではなく、一緒に辛さを共有し合いながらもその絆を途絶えずにいようと努力することが必要なんだよね。

私の家も両親が離婚しているので「完璧な家庭」でない状態を知っているし、でもそれがダメなことなのかと言われたら一概にそうは言えないんです。
だって片親になってしまったとしても私に不便が生じないように考えてくれていたから。そのアフターケアっていうのはちょっと軽いけど、そういう心の部分でどれだけ子供を愛して子供を守ろうと努力できるかが親の大切な仕事だと思います。

この映画のお母さんは、しっかりそれのできる、弱いところもあるけどとてもステキなお母さんでした。
もちろんそれはお父さんも揃っていたときのしあわせさも知っているからこそ、それと同じには戻れないけど二人で頑張ろうっていう気持ちを子供に伝える一生懸命さが一番重要なのよ!
親子の絆って一体どうやって生まれているんだろう?そんなことをずーっと考えながら観ることができました。


苦い体験を乗り越えろとは言わないけど、それに向き合うことが必要なんだなあー。

私もブランコに乗る時が来たかもしれません。

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」公式サイト